修了生の声

修了生インタビュー  

※研修は平成24年度より2年制に移行しています

白倉 えみ 第11期生(平成5年度)
常滑という土地には外から来るものを受け入れる包容力のようなものがあると感じます。それは半島の海に開放された土地であるからかもしれません。研修生として常滑で過ごした1年、お世話になった先生方や職員の方々だけでなく、まちのいろいろな方々に気にかけていただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。今でもその時間は宝物で、学んだことはやきものだけではないと思っています。才能はなくとも、こうしてなんとか続けられていることに感謝しつつ、今を過ごしています。

入所希望者へのメッセージ
今の研修期間は2年間なのですね。羨ましく思います。またなんと魅力的な先生方!貴重な体験、有意義な時間となることでしょう。


平沼 秀祐 第34期生(平成28年度)
家業を継ぐことがきっかけで、陶芸研究所に入所することを決めました。今まで身近にやきものがありましたが、常滑に来て陶芸を学び始めた私には毎日の研修が新鮮でした。2年間陶芸研究所で学んだことで、もの作りの楽しさを知り、今後の制作活動や家業を続けて行く基礎となりました。受け入れてくれた常滑と、たくさんの出会いに感謝しています。

入所希望者へのメッセージ
自分の目標に向かって、自分自身と向き合うことで陶芸研究所での2年間の研修を有意義なものにして下さい。


榊原 照代 第10期生(平成4年度)
私が常滑に来たのは短大を出てからでした。常滑の風土とそこに集まる人々に魅力を感じながら、ものづくりについて学ぶ研修生活でした。修了後は市内の製陶所でロクロをさせて頂き、その後、昔工場だった一角を借りて制作をしていました。当時は20時過ぎると店は閉店する静かな町でしたが、誰かの家に集まっては食べたり喋ったりと楽しい時を過ごしました。常滑での出会いと学びは、今の私にとってとても大切な基礎となっています。

入所希望者へのメッセージ
海風と土の匂いのする常滑は、やきものを学ぶのにとても良い場所だと思います。


角掛 政志 第10期生(平成4年度)
やきものを職業としていこうと思い、陶芸研究所へ入所することができました。今にして思えば本当に無謀だったと思います。しかし、研究所での1年間は物を夢中で作る楽しさを体験できた貴重な時間と場所です。そして、ここが自分にとって、やきもの屋のスタート地点でもあります。

入所希望者へのメッセージ
研究所には、色々な設備が整っています。貪欲に活用して下さい。
あと同じ目標を持つ仲間との2年間を、有意義なものにして下さい。


山田 勇太朗 第33期生(平成27年度)
常滑生まれで常滑育ち、毎日当たり前のようにやきものに触れてきた窯屋の息子。土木の大学・会社を経て陶芸研究所に入所した私は、ココで初めて陶業と陶芸についてより深く、専門的な事を体験し学ぶことができました。そんな中で私は、地場産業でもある手挽きの急須に惚れ、細部まで深く勉強してきました。陶芸研究所を修了した今は、家業の植木鉢の製陶所を手伝い仕事を学びながら、急須作家として日々制作をしています。

入所希望者へのメッセージ
陶業・陶芸は、やきものばかり見れば良いモノが作れる訳ではありません。世の中の色々なモノやコトに興味を持ち、吸収して自分の制作に繋げていく事が大事な事です。


小山 乃文彦 第9期生(平成3年度)
子供の頃から物を作って生きて行きたいと思っていました。大学で陶芸サークルに所属し中退後、陶芸研究所の門をたたきました。バブルがはじける寸前の、誰もが強気で自信に満ちた華やかな時代でした。活躍する諸先輩方に追いつきたくて、はやる気持ちがいつも空回っていたのを覚えています。今は、自然に添って丁寧に暮らすことが平和で持続可能な社会へつながると考えて、「日常の器」をテーマに制作を続けています。

入所希望者へのメッセージ
焼き物を作る仕事はとても自由で楽しいものです。同時にとても孤独なものでもあります。いずれは一人でやっていくんだという覚悟をもって研修に臨んで下さい。


鶴見 宗次 第9期生(平成3年度)
常滑に来て多くの月日が過ぎましたが、そのきっかけとなったのが陶芸研究所です。1年間という短い研修期間でしたが、初心者であった私は非常に充実した時間を過ごすことが出来ました。その当時見たもの・体験したことは、今、常滑で作陶する私の制作基盤となっており、感謝しています。

入所希望者へのメッセージ
今の研修期間は2年間だそうです。
どんどん作って、何でも吸収してください。


三好 史織 第31期生(平成25年度)
学生の頃から10年来、陶芸に携わってきましたが、もう一度基礎を学び直し、よりステップアップしたいと思い入所しました。研究所では、作陶の知識だけでなく、薪窯の築窯・釉薬講習等、幅広く学ぶ事が出来ました。特に、釉薬講習では基礎知識を学ぶ事により、釉薬へのより深い知識を得る事が出来ました。今はまだスタートラインに立ったばかりですが、陶芸研究所で学んだ事が私の財産となっています。


加藤 真美 第2期生(昭和59年度)
研修終了後、自分の焼き物を模索して様々なスタイル・釉薬を作ってきましたが、最近やっと自分を託せるかたちが出来るようになってきました。
陶芸研究所で毎日見ていた古常滑・灰釉薬は、当時別段意識していなかったのですが、私の制作・考察の基本になっており、特に海外の仕事では「伝統というオリジナリティーの強み」を実感、感謝しています。

入所希望者へのメッセージ
自分にやる気があればどんどん前へ進める所、意思強くモチベーション高く臨んで下さい。
力感溢れる大甕等が間近にみられるのも魅力です。


谷川 長太 第3期生(昭和60年度)
陶芸研究所では陶芸の基礎を学び、当時の講師・荒木俊雄先生の作品や人となりに惚れ込みました。卒業後は先生に弟子入りし、より専門的に陶芸に対する姿勢や技を勉強させて頂きました。それと平行して家業も継ぎ、自分の作陶活動にも入り、公募展にも数多く出品しました。
陶芸研究所を卒業して、今の自分があるのは、先生と陶芸研究所のおかげです。

入所希望者へのメッセージ
陶芸は、土で形を造り、自分の人となりを表現出来る素敵な仕事です。


国島 文 第4期生(昭和61年度)
私が陶芸研究所に入った頃は、まだ焼ものブームの前のこと。同期生はほとんど未経験者ばかり、何もかも初めてのこと。土練りから学びました。講師の先生もユニークな方が多く、市外から来たこともあり、夕御飯までお世話になることもしばしば。そこでの食卓では手づくりの器に旬のもの。改めてこの仕事をしたいと思った瞬間でもありました。今は、地元の窯元に嫁ぎ、家業と自身の作陶をしております。

入所希望者へのメッセージ
常滑は豊かなところです。 平安末期から続くやきもの文化と、海の幸、新鮮な野菜、果物など多く、頂きものが多いのも魅力(笑)。外から来た者を大きく受けとめてくれる解放的なところです。


黒澤 有一 第5期生(昭和62年度)
常滑の陶芸に魅力を感じて、何のアテも無かった私でしたが、陶芸研究所の恩恵をこうむり施設内はもとより街ぐるみで受け入れて頂きました。11年間、いろんな方にお世話になり、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。ひとりひとり楽しかった思い出は尽きません。私にとって、常滑は第二の故郷です。
今は秩父の森に住み、家やお米も、「買うより、自分で作る」を楽しんでいます。

入所希望者へのメッセージ
土、火、水、風(天気)、陶芸は縄文時代から脈々と続いて来た、ダイレクトに自然と触れ合える人の暮らしの原点です。


修了生の進路

  • やきもの作家
  • 製陶業
  • 常滑市内製陶所
  • 常滑市内陶芸教室
  • 常滑市内陶器販売業
  • 常滑市内印刷会社
  • 半田市内エクステリア
  • 県内教育施設
  • 県内博物館
  • 大阪府内陶器製造販売業

修了生の入選・入賞した公募展

  • 長三賞常滑陶芸展
  • 長三賞常滑陶業展
  • 国際陶磁器フェスティバル美濃
  • 日本陶芸展
  • 女流陶芸展
  • 美濃陶芸庄六賞茶盌展
  • 日本現代工芸展
  • 東海伝統工芸展
  • 東海現代工芸展
  • 四日市萬古陶磁器コンペ
  • 日展
  • 朝日陶芸展